椿油粕で芝生のミミズ対策をするには?
椿油粕でミミズが出てくる理由
椿油粕にはサポニンという界面活性剤の成分(石鹸のような成分)が含まれており、椿油粕を散布した後にたっぷり散水をするか降雨がありますとサポニンが土壌に染み込みます。
土壌にしみこんだサポニンがミミズのいる深さに到達すると、体表のヌメリを除去されるのを嫌がって地表に逃げてきます。後は、太陽光で死滅させるか捕殺していただければミミズ対策は完了です。
椿油粕のミミズ対策のポイント
ミミズがいる深さまでサポニンが到達しないと反応しませんので、たっぷり散水してあげることが重要です。たっぷり散水の目安は平米あたり10リットル以上になります。
店長宅でのミミズ対策の事例では、椿油粕を散布後に40平米の芝生に対して散水シャワーで20〜30分(水栓は全開)ほど散水しています。
散布当日が晴れ、翌日もしくは翌々日が雨、のタイミングで椿油粕の散布をしますと、散布当日に出てこなかったミミズ(ミミズがいる場所にサポニンが到達しなかった)を、雨によって追い出すことが期待できます。
最初から雨の日を狙って散布することでも駆除は可能ですが、ある程度は逃げられてしまうこともあります。それを許容できるかどうかで天候条件を選んでください。
気温が高い日の注意点
気温が高い日の処置は、あまり気温が上がっていない朝に行ってください。
捕殺を前提とする場合は夕方の散布でも大丈夫です。夕方ですと太陽光による死滅が期待できませんのでご注意ください。
椿油粕の効果は、あくまでもミミズを土壌から追い出すことであって殺虫ではありませんので、地表に出た後は太陽光で死滅させるか捕殺するかで対応する必要があります。